イタリアに3ヶ月以上滞在する場合は、滞在許可証(Permesso di Soggiorno)の取得が必要です。
「VISAとは違うの?」と思うかもしれませんが、たとえVISAを持っていても、この申請をしなければ不法滞在とみなされてしまいます。
この滞在許可証は、入国後8日以内に申請しなければなりません。
入国したばかりで右も左も分からない中、何とか申請を進めなければならないのは大きな不安だと思います。そこで、その不安が少しでも和らぐように、私自身の経験を共有したいと思います。
郵便局にKITをもらいに行こう
滞在許可証の申請は、郵便局で行います。窓口で「KITをください」と伝えると、申請書類一式を受け取ることができます。
私はフィレンツェの駅前にある郵便局で手続きをしました。発券機で番号札を取り、約5分ほどで順番が回ってきました。駅前という場所柄、滞在希望者が多いのか、片言のイタリア語でもすぐに理解してもらえました。
「KIT」とは、下の画像のような封筒に入った申請書類一式のことを指します。
提出書類一覧
KITを提出する際には、添付書類が必要です。郵便局に提出する時点ではコピーを添付し、後日、警察署(Questura)に出向く際に原本を提示します。
私の場合、以下の5種類の書類を添付しました。
・クレジットカードのコピー
表面のみのコピーを添付しました。
・パスポートのコピー
必要なページは申請する都市によって異なるそうです。フィレンツェでは、顔写真のあるメインページ、VISAのページ、入国スタンプの押されているページが必要でした。
・在学証明書のコピー
日本の大使館でVISA申請時に押印してもらったものです。
・海外傷害保険証書のコピー
こちらも、日本の大使館でVISA申請時に押印してもらったものです。
・銀行の残高証明書のコピー
ユーロ表記のものが望ましいとされています。滞在費を賄えるだけの残高が必要で、親族名義のものでも認められるようです。
タバッキに収入印紙を買いに行こう
郵便局で申請を提出する前に、まずはタバッキで 「Marca da bollo(収入印紙)」 を購入します。申請書の上部に必要金額が記載されています。金額は 16ユーロ でした。(2025年8月時点、フィレンツェ)
購入後は、すぐに申請書に貼らず、郵便局へ持参しましょう。申請用紙に記入ミスがあると無駄になってしまうため、郵便局の窓口で確認してもらってから貼るのがおすすめです。
郵便局に提出しに行こう。
必要書類がそろったら、郵便局で提出を行います。書類一式を窓口に渡すと内容を確認してもらえます。その際に パスポートの原本と照合 が行われるので、忘れずに持参しましょう。
私の場合、1年間の滞在申請で費用は約73ユーロ、さらに郵便手数料30ユーロが加わり、合計で約103ユーロでした。(2025年8月時点、フィレンツェ)
手続きが完了すると、警察署(Questura)へ出頭する日付が記載された紙を受け取ります。この紙は、滞在許可証の申請中であることを証明する大切な書類ですので、絶対に無くさないように保管しましょう。
さいごに
私の出頭日は11月末に指定されました。そのため、実際に警察署へ出頭した際の状況については、後日あらためて共有させていただきます。