私の滞在先から語学学校までは徒歩で約50分かかります。歩くのは好きなのですが、正直なところ少し遠いので、ほぼ毎日バスとトラムを併用して通学しています。今回は、そうした私自身の経験を交えながら、フィレンツェ市内でのバスの利用方法をご紹介したいと思います。最後には、長期滞在者向けの定期券購入方法についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
バス・トラムの乗り方
チケットを買う
フィレンツェのバスやトラムはチケット制になっています。
チケットはタバッキ(売店)などで購入でき、料金は90分乗り放題で1.7ユーロです。
また、チケットを事前に買わなくても、クレジットカードを車内でタッチすればそのまま乗車することも可能です。
バス・トラムに乗ったらチケットに時刻を刻印する
90分乗り放題のため、乗車したらまず黄色の検札機にチケットを入れて刻印します。
ただし、タバッキで購入したチケットはレシートのような薄い紙の場合があり、そのままでは刻印できないことがあります。その場合は、自分でペンを使って乗車時刻を記入しておきましょう。
また、時々検査官が乗車し、チケットを確認することがあります。チケットに刻印や時刻の記入がない場合は無賃乗車とみなされ、罰金が科されるので注意が必要です。クレジットカードをタッチして乗車した場合は、利用履歴を提示すれば問題ありません。
注意点
日本と違い、フィレンツェでは時間内であればどの交通機関も乗り放題なので、乗り継ぎの際に新しいチケットへ刻印する必要はありません。
同様に、クレジットカードで乗車している場合も、乗り継ぎ先で改めてタッチする必要はないので注意しましょう。
定期券の購入方法
定期券は、バス会社の公式サイトから購入するのが便利です。
ただし、購入には税番号が必要です。すでにお持ちの方は簡単に手続きできますが、持っていない場合は公式サイトから仮コードを申請する必要があります。承認までにおよそ2日かかり、この仮コードはバスなど公共交通専用の番号となります。
購入手順は以下のとおりです。
1.公式サイトのホーム画面(画像1枚目)の右上にある「Compra」をクリック。
2.表示された画面(画像2枚目)で「Biglietti e abbonamenti」を選択。
3.次の画面(画像3枚目)にある「Abbonamenti」が定期券の項目になるので、希望する地区を選んで購入。
購入時には会員登録が必要です。仮コードを発行済みの場合は、すでに会員登録が完了しているため、ログインするだけで手続きできます。



さいごに
日本の定期券と違い、フィレンツェの定期券は購入日から使えるものではなく、月単位での利用になります。
そのため、月の途中で購入しても実際に使えるのは翌月からとなるので、誤って無賃乗車にならないよう注意しましょう。
また、検札官が定期券を確認する際には、税番号や仮コードと内容を照合するそうです。すぐに提示できるよう準備してから乗車すると安心です。
それでは、皆さまの旅が素晴らしいものになりますように。